これまでの時代、人とのつながりは地縁、社縁、血縁などの縁が機能していました。これを「非選択縁(自分の意思で選べない縁)」と言います。一方で自分の意志で選べる縁を「選択縁」といい、虹色未来大学では、この思いや志という共感からつながる縁を「志縁」という言葉を用いて意味の定義づけしています。
人のしあわせの形はいろいろあれど、仲間や社会から途切れた人生ではしあわせを感じづらいに違いありません。個人主義を重んじるがあまり、人間関係が細かく分断されてしまいました。その切り離されてしまった破片をつなぎあわせるべく、「志」という共感の金継ぎ作業を通して、地域の中で心地よい人間関係の器の復元を目指しています。
「しあわせ」という文字を、仲間同士の「志」と「志」を重ね合わせて「志合わせ」というようなあて方をして表現しているのも僕ら虹色未来大学の特長です。
また、現代の高齢者はみなさんお若い!これまでの老後としての施設だったシニアクラブや老人福祉センターという響きが馴染みません。そこで僕らは「大学のキャンパスでいきいきと若々しく、人生後半のステージを最後の最期一秒まで愉しみ切る」という構想を持ち、大学をモチーフとした団体づくり、事業設計をしました。
「“志縁型”生涯学習コミュニティ」として、大学のキャンパスライフで「志縁」という縁で新たに出会う仲間たちと、心地よい人間関係の中で心の交流を通わせながら「志合わせ」色に人生を彩る場、それが虹色未来大学です。